TAKETYON's Impression

シリーズ雑感「トランスフォーマー スーパーリンク」


第一〜三話、シリーズ開始時雑感
 OP観て、いっちゃん最初に思ったこと〜。「叫べよ、コンボイ〜♪」じゃなかったのね・・・、つか、

「Go Wow って、なんだよ!!(爆)。」


 ってことで(^^;)、ビーストウォーズとは、また毛色の変わったCG作画のトランスフォーマー最新作。20周年記念作ってことですが、良い意味でそういった気負いを余り感じないな、ってのが正直なところです。

 ま、ストーリー的に、前作「マイクロン伝説」から、完全に直結した物語ですんで、そういう意味では、新たに始まった感が余り無いってのが大きいんでしょうね。

 日本のアニメ・特撮作品ってのは、基本的に一年単位で物事を区切りたがるんで、こういった世界観の継続ってのは、正直海外とのクロスオーバーを見据えたTFならではの展開と言えるかもしれません。
 個人的には、一年経ったら、はいリセットって日本の風潮には、どうにも納得行かない人なんで、こういった続編路線はとても嬉しい。つか、TFにしろ、ビックリマンにしろ、私が好きな作品ってのは、基本的に大河ドラマ路線のようです(^^)。

 とりあえず、ビジュアル面ですが、正直CG作画にもっと抵抗出るかと思いましたが、思ったよりも違和感は感じません。確かにCGはCGだと、ハッキリ判る作画ではあるんですが、それはそれとして、奇麗に画面に溶け込んでます。むしろ、有機的な人間と、無機生命体であるトランスフォーマーを対比を強調する形で、演出上のプラスに働いている気がします。

 トランスフォーマーのメカ描写ってのは、元々作品中でもそんなに強調されてない嫌いがあり、そもそもがロボットで作劇する必要があるのか?、と疑問に思うことすら多々ありました。
 その意味で、明らかに無機的に動く・・・キッカーに蹴っ飛ばされて、ロードバスターの首が180度回るシーンや、同じく意識を失っていながら、キッカーによって発射される肩部キャノン砲の描写など、無機的な生命の存在を、CG作画によって、否が応でも再確認させられます。

 さりげに凄いなと思うのは、本作からの新キャラクターだけでなく、前作から引き続き登場のアイアンハイドや、サンドストーム等、前作でセルで描かれていたキャラクターも、同じCG作画で違和感が無いことですね。

 また、ストーリー面に於いても、キッカーと言う人間をチームに加えることで、積極的に人間とロボットの対比が描かれているのが興味深い。
 しかも、こういったストーリーの場合、得てして、足を引っ張る無力な人間を、ヒーローたるロボットが助けると言うパターンが多いんですが、今回は必ずしもそうとも言えない。

 キッカーは、確かに無鉄砲で我が儘ではありますが、少なくとも無力では無いし、勝てない相手に無策で突っ込むような愚者ではありません。コンボイも、それをよく解っているからこそ、無闇に逸りがちな彼を、ただ押し止めるのでは無く、彼の役所を用意してやるのでしょう。そして、キッカーもそれが理解出来るからこそ、なんだかんだでコンボイの掌中にあることを善しとしている。
 キッカーはよくあるキャラクターであるようで、その実、この二人は、そこらのアニメ作品では滅多に見ることの出来ない、非常に大人な関係です。

 それに対して、ロードバスターの方は、そういった両者の関係や、そもそも自分の立ち位置すら理解していない、文字通りの若僧です。
 彼は肉体的には、キッカーよりも遥かに強靭です。彼にとっては、人間とは守るべき存在には成り得ても、結局のところ、それは仲間としてではなく、無力な庇護対象でしかない。それ故に、サイバトロンでありながら、人間を見下してさえいます。
 だが、実際の戦場では、同じく若僧であり、さらには無力な人間である筈のキッカーに助けられてしまう。己自身の未熟な考えに、足を掬われている訳なんですが、それこそ今の彼の未熟な概念では、現在の状況は全く理解不能でしょう(笑)。

 そういう意味では、今回はよくあるパターンを踏襲しつつも、視点はむしろ逆なんですよね。
 従来は、人間側から描かれることの多い、こうした異なる価値観の衝突と、融和の物語を、ロボット側の視点で捉えて描くってのは、非常に珍しいし、新しいとも思います。

 実際、こういう視点を持つことが出来たと言うのは、一つには製作スタッフがそういう世代に入ったと言うのも大きいのでしょう。いまのガンダムシリーズが、既にファーストを観ていた世代が送り手となりつつあるように、マイクロン伝説から、原案に参加している石川裕人氏も、そのスジでは有名なこちら側の人間です。ファンの視点だからこそ、見えるもの。まぁ、最もそれを単なるマニア受けでなく、一つの作品として創り上げるのは、間違いなく氏の力量だと思いますが(^^)。

 まぁ、このへん、いつまでもロードバスターの視点に捉われていたのでは、その先にあるものを描きようもないんで、いずれどこかで、彼の成長と言う形で転機は訪れることでしょう。
 そして、その先に描かれるものが、何であるか・・・一年後、どういった感慨を持って、ここで駄文を晒すことになるのか、とても楽しみです(笑)。


もどる
Return to Home

 このページに関するご意見・ご要望はこちら(hcd02054@nifty.ne.jp)まで。

 リンクに関しては、基本的にフリーです。